喜村

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 夜空を見ることが好きだ。
特に晴れていて雲がなく、星が瞬いている空は尚更に好きだ。
 空気が澄んでいて、余計な明かりがない、大自然で大の字に寝転んで見る夜空は格別だ。
 今は夏場に近いので、夜遅くまで見ていられる。たまに虫がよってくるのがデメリットだが、そんなことも少しは忘れられる。

 今日もいつも通り、夜の散歩がてら夜空をみていた。
「あ! 流れ星!」
 男だが、何歳になっても流れ星にはテンションがあがる。
もちろん、お願い事を三回唱えることもする。
 一瞬の出来事なので、お願い事は決めていた。
「金! 金! 金!」
 これなら三回唱えられることが多い。
そして、今回は唱えられた。唱えられたどころか。
「金金金金金金ぇ!?」
 流れ星が消えない。
消えないどころか近付いてきて……
「ぇええ!?」
 足元にどでかい穴があく。もの凄い衝撃と音が同時にした。
まさか、流れ星が足元に落下してくるとは。


【落下】

6/18/2023, 11:30:29 AM