ね。

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″どこにも書けないこと、をどうぞ″
と、ノートの表紙に書いてあった。
古びた喫茶店の一席に、このノートはひっそりと置いてある。



ページをめくると、
「わたしは ずっと 怒っている
わたしが ずっと 生きていることに」
と、書いてあった。
見覚えのある、美しく整った文字だった。




これは、彼女が書いたものだ。
ボクは、コーヒーをひとくち飲み、大きく深呼吸をする。
そして、もう一度、書いてある文字を読む。
「わたしは ずっと 怒っている
わたしが ずっと 生きていることに」






天国にいる彼女は、
もう怒ってはいないのだろうか?
いまは、
穏やかに笑っているのだろうか?

2/8/2026, 4:00:52 AM