無名 むめ

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『初恋の日』

私はもう、高2なのだがまだ、初恋の日が来てない。

いつも仲良くしてくれる、幼馴染の真紘は居るけど、

別に好きとかではない。

それより最近、真紘がなんか優しい。

『あ、咲。俺がゴミ捨て行くよ』

いつもは行かないゴミ捨てに行ったり。

『ねぇ?お兄さんたち。咲に何してんすか?』

私がナンパされたらソッコー助けてくれるし。

『咲、誕生日おめでとう』

人の誕生日なんか興味ないはずなのに、

うさぎのぬいぐるみをくれたり。

てかもう高2なのだが。

教室の机に突っ伏してそんなことを思っていると

「…なぁ、咲。……ちょっと放課後…良い?」

なんやなんや、

真紘がこんな顔面真っ赤にしちゃって(笑)

「うん。良いけど?」



〜放課後〜

「来てくれたんだ。ありがとう」

ま、真紘がお礼を言うなんて…こわ…

「…あ、あの、さ…咲… お前、俺のこと…

どう思って、る?」

へ?

「好、き?」

へ?

「え、いや、ん?へ? 友達として、大好きだよ?」

…いや違う。これは嘘だ。

「…そっか あのさ、俺は、咲が異性として好きだよ」

「…真紘、ごめん。私、

私の気持ちに気づけてなかった。」

「へ?」

「真紘。私、真紘が好き 大好き。

…私と、お付き合いして頂けますか?」

私はとっくに恋をしていた。

初恋は、真紘。そして多分

真紘を好きになった、初恋の日は…

5/7/2024, 10:14:33 AM