冬晴れ
空が青いだけで空気が澄んで見えるのが不思議だ。魚の骨のような街路樹の枝間がいつもより透きとおって見える。
冷ややかな日陰も、天井が抜けているから気分がいくらか明るい。とはいえやっぱり寒いから、あちこちにできた陽だまりを気づくと目で追っている。
信号待ちの陽射しが身に染みる。信号待ちの冷気が骨身に徹する。
にぎやかで心地良い散歩日和だ。
しかし実のところ眠いし暇じゃないから、ただただ足を回転させ、早く着こうと努めている。
用事があるのがもどかしい、冬晴れの朝。
2023/01/06
1/5/2023, 7:03:34 PM