囚人

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心が渦をまくように腹を立てる。私は彼らを憎んでいる。彼らは私の大切な虫を殺した。ただ、私の趣味を蔑むために殺したのだ。こんなこと、あってはいけないことだ。私は、彼らに報復する。
瓶に詰まった小さな命を指の腹で押し潰し、殺した2人。2人には、精神的に罰が必要だ。私は彼らの家に、毎日電話をかけては無言で切るという作業を繰り返し、更には毎日、パソコンで打ち込んだ手紙を自宅に送り付けた。深夜徘徊をして、郵便に任せず届けていた。それから、学校にもデマを流した。私は意外と顔が広かったのだ。もし私に友達が少なかったら、こんなことにはならなかったのかもしれない。私は、今日、死ぬよ。そう伝えたのだ。クラスラインにも送り付けた。そして、彼らに教えるのだ。自分たちがどれほど私を悲しませたか、教えるのだ。私が死んだことになれば、私を大切に思う人間は皆悲しむだろう。私はもう学校へは行けなくなったが、彼らは今頃、罪悪感を感じているか、それとも、誰かに蔑まれ、責め立てられている頃だろう。その光景を想像するだけで、気持ちが良い。

3/16/2025, 10:44:19 AM