菜々は虹が好きだった。ただ綺麗だから、だけではなく、「虹は七色。私は菜々だから、自分が虹を七色にしているような気になるんだ、だから好き。」と、よく言ってた。雨上がりの校舎。2人の帰り道に、虹がかかった時。2人で、走って見渡しがいいところに行って、一緒に見たものだ。今とはなっては懐かしい。そんな菜々も、高校を気に上京し、もう疎遠だ。だから、たまたま思い出した、そんな時こそ。君が染めてくれた虹をしっかりと見つめようと思う。
3/26/2025, 12:57:40 PM