金蝉子

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『生きる意味』


「林先生、私どうすればいいですか」

「大丈夫よ石田さん、私が貴方の味方だわ」




屋上から飛び降りようとしていたところ、担任の林先生に止められた。


中学の頃から始まって、高校になっても続いている、私へのイジメ。

全てはお父さんが悪い、と何度思ったことか、
お父さんが、お父さんが殺人さえ犯さなければこんな苦しめられることは無かった。
お母さんも、あんな人に縋るなんて、、馬鹿みたい

クラスメイトは変わっていても私の生活は変わらなかった。そんな中先生は私の味方をしてくれた

イジメを受けている、というアンバランスな生活が私の思考をネガティブにする


「ねぇ?アンタまだ学校にいたの?」

「うっわ、図太〜、ってか執拗い」


アハハwまじそれな〜?ww



彼女らは笑いながら私に肩をぶつけて通りすぎて行く。

私を虐めているのは彼女らでは無い。別の子達である。でもそれが広まって、今は他の子達からもこんな扱いだ。



「うーん、あの子どうすれば……、」

「どうしたんです?林先生」


「あっ、いえ……久保先生、」

「ははぁさてはまた、あの石田さんですか」


「あ、いえ、彼女は別に、!」

「そんな生徒1人だけに目を向けてないで、学級内の他の成績上位者のためにも、よろしくお願いしますね」

「……はい……、、」


──────林さん、私が貴方の味方になるわ




「先生、私頑張ります」


私は勉強だけは辞めなかった。

彼女は両親でさえもしてくれなかった私の味方をしてくれていた、そんな人のためにも、と。

テストの成績は上位で、その度に先生は自分の事のように褒めてくれた。



それが何より励みになった。







「石田先生、もう私学校にきたくない……沢山我慢した、」


「お父さんは帰ってこないし」

「お母さんもお酒がないと、気が立って……」


「どうすればいいのかなぁ、」

私が空き教室で首を吊ろうとしていたところを止めた石田先生、私の担任の先生で、苦、という言葉を知らなさそうな顔をする先生。


「そっか、話してくれてありがとう」

「私が貴方の味方になる、大丈夫貴方にも味方がいるよ」


石田先生は、高校時代の話をしてくれた

4/27/2023, 10:52:37 AM