私と彼女たちの
血のつながりなんて
考えると吐き気がする
親ガチャとは
よくいったもので
親と環境も
自分の意思で選んで
生まれてこれたらと
何百回も考えた
でも
これが現実
いまも現実
悔しいとか
悲しいとかじゃなくて
なんだか
虚しいのだ
こんなものなのか
私の人生は
私の生き死には
こんなにも
虚しい
幼少期から今へと紡いできた
時間の糸は
私には
赤錆にまみれた
鎖のように見える
眩くもない
誇らしくもない
ざらりとした触感だけが
嫌な感覚として
へばりついていく
私の記憶に刻み付けられる
私はもう
彼女たちの、何か、ではない
私は
新しい色の
滑らかで艶やかな
糸を紡いでみせるのだ
かつての自分が報われるように
#時を繋ぐ糸
11/26/2025, 12:41:14 PM