息子を殺した。助けられなかった。夫が遺してくれた最後の希望だったはずなのに、私は何もしてあげられなかった。アレは母と祖母が言っていた力なのか。冷たくなる息子は光として溶けていった。見つかれば私は終わりだ。ドアを叩く音がする。行かなきゃ。私の家族の分まで生きて、彼らに償いをしなければ。『ある女の走り書き』お題「閉じられた日記」
1/19/2023, 8:40:40 AM