『つかの間の休息』
「すみません先輩!発注枚数少なくしてしまって足りない部分が出てしまって…」
「他部署から応援もらって対応するから」
「すみません!」
「次からちゃんと確認して発注して。」
「先輩こっちも打ちミスが…」
「今行くから少し待ってて。」
そんなこんなで部下のミスや自分の仕事に追われ、
職場では鬼先輩等と影で呼ばれているのを私は知っていた。
私だって好きで注意している訳では無い。
注意するのだって体力を使うのだ。
ただ未然に防げるのであれば防ぎ、
防げないとしても最小被害で抑えたい。
それ故に部下たちに強く当たってしまっているのだ。
パワハラと訴えられても可笑しくないと頭を抱えてしまう。
お昼休み、私の昼食はおにぎり一つだ。
それと楽しみのココアだ。
おにぎりとココアの組み合わせが合うとは言わない。
おにぎりを食べ終わった後のココアの甘さが
私の全身をほぐしてくれるかのように染み渡る。
また午後から色んな問題が起こるのだろう。
だからこそのココアの糖分が私の仕事の糧になる。
さぁ、午後からの戦場へと向かおう。
10/8/2023, 10:25:23 AM