私にとって
見つめられることは警戒すること
人間にとってそれは
普通なことなの?
……たまにご飯くれる人間はいるけど
食べれるとは限らないものもあるし
基本食べないよ
それで私の兄妹が
いなくなったこともある
同種以外の生き物は
ほんとよく分からない
[見つめられると―猫―]
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色のあるものって不思議
ぱっと見ても
じっと見ても
色んな印象がある
人によっても
印象が違うところも
また面白い
固定概念があっても
そこから生まれる発想を
色んな人に聞いて回るもの楽しい
もし色に
私たち人間のように話せたりするなら
話しながら生活してみたい
もしかしたら
人間に性格があるように
色にも色んな性格があれば
楽しいかな?
赤と言っても落ち着いてるみたいな
真逆な性格とかだったら……
ふふ、妄想でしかないけど
いいかも
[見ること―好奇心―]
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中学の時
初めて同じクラスになった
女の子がいる
特定の誰かと仲良くするわけでもないけど
それなりにみんなと話している所を見たことがある
でもその子
不思議なところがあった
誰とも話していない時は
ずっと窓の外を見ている
何度かその目線の先を辿っても
何もないし
誰かがいる訳でもない
そしてもう1つ不思議なこと
その子の瞳って
涙の膜があるような
水が表面にあるような…
言葉では表しにくい瞳だったんだ
「何を見てるの?」
なんて、声をかけたかったけど
なぜか不思議という先入観で
恐怖も少しばかりあって
緊張を覚えていたから
結局1度も声をかけられなかった
…………そしてその子は
ある日突然姿を消した
[見つめる先―不可思議―]
3/29/2024, 5:49:22 AM