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「君と見上げる…月🌙」(詩)

闇に紛れて
追っ手から逃げる輝夜姫
胸元には一羽の白兎を抱き抱え
足元には二羽の黒兎

ふと
月明かりが差し込み始めてることに
輝夜姫は気が付きました

走り出していた足を止め
二羽の兎も足を止め

後ろを振り向き
木々の間から
空を見上げた

(…あぁ…なんと美しい…しかし…あの
美しいモノから成らず者が少なくとも居る…(おる)

胸元に抱かれていた白兎
足元に居る黒兎二羽は鼻を鳴らす

「…そうじゃな。ここで足を止めてたら水の泡になってしまう。
一刻も早く…」

輝夜姫は再び走り始めた
月から放たれた追っ手から逃げる

輝夜姫の背中を月明かりが照らす

9/14/2025, 9:19:44 PM