逃走、あるいは逃亡
何かから逃げるように、じゃない。実際、逃げているのだ、僕は。
僕は激しく動く足を休ませることもなく、心の中でそう叫ぶだろう。これは真実の逃走だと。すると、心の中の君は尋ねるだろう。お前は一体全体、何から逃げているのかと。
そんなこと、わかりゃしない。ただ言えるのは、これが真実の逃走ということと、もしかしたら現実からの逃亡かもしれないということだけだ。
僕は全ての事象から目を背けたことなんてない。いつだって、ひたむきに逃げてきた。
5/31/2023, 7:47:03 AM