まにこ

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縁側にクッションを置いておく。
するとうちの爺様がその上にやおら身を預け、窓から庭を覗くのだ。
お日様が温かいのが嬉しいのか、その顔はにこにこしているようだった。
「ミルキー」
名前を呼ぶとほよほよと目を閉じた横顔で反応する。
その背中にじんわりと哀愁が漂っていたのを今でも覚えている。
なんてことない、うちの亡き先代犬のお話。

11/4/2024, 10:38:14 PM