星、夜に光る星

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目の前の 高い高い壁に
割れた夢の 断片が散るので
それを拾つた 私の指先を切つた

行き過ぎた夢は 自分の未来を滅ぼす
小さく開いた傷口 滴つた血が壁を塗つて
透明だつた壁の先が まつたく見えなくなつた

泣きながら断片達を 指を切りながら集めても
細かく砕けた夢が 戻る兆しは見え無くて
私の後ろからは 格子戸が迫つて来る

こんな夢など 目指さなければ...
後悔しても 今更手遅れだ
あの頃の 輝きは無い

ーーー

赤く染つた高い壁に 赤く染まつた目が映つた
格子戸の向こうには 夢に笑つている私が居る
もう過去だよ



頬を伝つた一筋の宝石
泣く君はとても綺麗で
笑う君は、妖精の様で
まるで夢の住人だつた

...夢?

懐かしい思いが湧いた
何処かで見た様な場面
この瞬間を、夢で見た
何度目だろうかこれは

...またか

よく正夢を見るものだ
私は夢の中と同じ様に
指で君の宝石を掬つた
妖精は夢よりも輝いて

この時を夢で見たのでせう
この場面を私は望んでいた
懐かしさで涙が出そうです



題材【夢の断片】より

11/22/2025, 6:45:21 AM