①
目の前の 高い高い壁に
割れた夢の 断片が散るので
それを拾つた 私の指先を切つた
行き過ぎた夢は 自分の未来を滅ぼす
小さく開いた傷口 滴つた血が壁を塗つて
透明だつた壁の先が まつたく見えなくなつた
泣きながら断片達を 指を切りながら集めても
細かく砕けた夢が 戻る兆しは見え無くて
私の後ろからは 格子戸が迫つて来る
こんな夢など 目指さなければ...
後悔しても 今更手遅れだ
あの頃の 輝きは無い
ーーー
赤く染つた高い壁に 赤く染まつた目が映つた
格子戸の向こうには 夢に笑つている私が居る
もう過去だよ
②
頬を伝つた一筋の宝石
泣く君はとても綺麗で
笑う君は、妖精の様で
まるで夢の住人だつた
...夢?
懐かしい思いが湧いた
何処かで見た様な場面
この瞬間を、夢で見た
何度目だろうかこれは
...またか
よく正夢を見るものだ
私は夢の中と同じ様に
指で君の宝石を掬つた
妖精は夢よりも輝いて
この時を夢で見たのでせう
この場面を私は望んでいた
懐かしさで涙が出そうです
題材【夢の断片】より
11/22/2025, 6:45:21 AM