NoName

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唐突に始めてしまった模様替え。
教科書の階段から滑り落ちたのは、どこか馴染みのある歪な文字。
差出人の名で封を切り、中身に苦笑いしながら、あの悩ましい教室を追想した。

──すべて、ぼやけている。
ただ見過ごすのも寂しいなと、別の一箱を頼ることにした。
こうして今回もまた目移りをしている。

【10年後の私から届いた手紙】

2/15/2024, 12:49:20 PM