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"平穏な日常"

バスに揺られながら、淡い空の色を見つめる
膝の上に乗ったリュックをぎゅうと包み込むと得も言えぬ安堵感に包まれる。

首や耳などに飾りをつけて、1ヶ月ほど前からこの日を待ち侘びていた

ほんの休日の昼下がり、止まったり出発したりを繰り返す。
目的の場所に近づいてきたら、ドキドキしながらボタンの位置を確認する

バス停の名前が言われたところで手を伸ばせば、顔も知らぬ誰かに先を越される。
ボタンが赤く点灯し、無機質な音声がバスに響いた。

耳につけた飾りが揺れる

行き先を失った右手が宙を彷徨い、またぎゅうとリュックを握った

他の押した誰かが降りるのを待って、運転手に感謝を伝えてからバスを降りる。

走り出してしまいそうな、もしくはスキップでもしてしまいそうな足と気持ちを抑えて、私は歩き出した。

3/12/2026, 8:35:00 AM