紫雨

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もう二度と
2025/03/25㈫長い日記

友達に「モデルハウスを見に
一緒に行って欲しい」と頼まれた。
物件を見るのは好きだから
行くことにした。
去年の秋には平屋の家の動画を
見るのにハマっていたしね。
「帰りたく無くなるぐらい、
良い家なんだって。借りる事も
出来て住み心地を確認してから
購入しても良いんだって」と友達が
サイトで見たという情報を教えてくれた。
行ってみれば、築年数が
結構経っている感じのマンションで、ドアは開けっ放しで「オープンハウス
ご自由にお入り下さい」と看板が
あった。
ご自由にと書いてあっても、中に
営業の人がいるんでしょ?
アンケートを書かされるのは
嫌だけど、仕方がないな。
玄関は狭く、なんてことのない
普通のマンションって感じだった。
後ろから10代後半の派手な
女の子が「どいてよ!」ってキャリーバックを引きながら入って来た。
失礼だけど家を買うような人には
見えない。
部屋の中に向かって声を掛けたけど
営業の人は出てこない。
女の子も黙って入って行ったし、
勝手に入って行っても良いんだろうね、ってことで入って行った。
廊下を左に曲がったらリビングで
20代前半の男女6人が床に円座に
なってポテトチップスやお菓子の袋を
開けて雑談していた。
え?
男女グループは僕達の事は気にならないらしい。
床にはマグカップやアロマキャンドルも並べられていて、モデルハウスというより、住んでいる生活感があった。
設備も古めかしい、リフォームされている様子もない。
何このマンション?
さっき、レンタル出来るって
聞いたけど、まさか今、目の前に
いる人たちは住んでいる人たち?!
思えば、さっきの子も
家出の子っぽい出で立ちだった。
もしかして、ここ、不法滞在の
温床になっていない?
管理している不動産会社どうなっているの?!
早く出ようと友達に目配せをした。
すると男女グループのうちの2人が
「帰るわー」と言って立ち上がった。
それに続いて僕たちも帰ろうとした。
すると、どこからかスーツ姿の
小柄な50代ぐらいの女性が
慌てた様子で出て来た。
ああ、営業の人いたんだ。
変だけど、やっぱりモデルハウスだったんだと思った。
さっきの2人を追いかけるみたい。
アンケートをお願いするのかな。
やっぱり、アンケートを受けなきゃならないのか……。
僕たちの目の前を女性が通り抜けた。
背中に回した手に包丁が
握られているのが見えた。
僕は悟った。
帰りたく無くなるって本当だったんだ、帰ろうとすると殺されるから。
ここで目が覚めた。
夢だった。
歯はずーっと痛いし、胃もおかしくなるし、ストレスで情緒(夢)まで
おかしくなっているんだと思う。

もう二度書かないよ、夢の内容の話しは。

みんなは良い夢を。
おやすみね。

(眠れるか!っとツッコミ入れてくれた人、優しい)

3/25/2025, 1:38:15 PM