まち

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朝起きた瞬間からなんとなく不安で、「あ、このままだと今日一日まずいな」と、思った瞬間が最後。一日がなんとなく不調のまま終わってゆく。
特段大事件がなくても、なんとなく自分が悪かった気がして一人反省会を開いたり、電車の中で肩が触れ合うだけで、なんとなく嫌な気持ちになってしまったり。
とにかく、なんとなく、きっかけも意味もなく、すっきりしない気持ちのまま迎える夜は、いつにも増して寂しい。

そんな孤独が似合う夜には、心にそっと薪をくべる。隣り合った薪に火がゆっくりと渡ってゆく様をただじっと見つめながら、温かくて砂糖がたっぷり入ったミルクティーを、毛布にくるまりながらちびちび飲む。

それでもうばっちり、完全回復!とはなかなかいかないけれど、みぞおちあたりでささやかに灯る明かりは、明日はちょっとましな一日かも、と希望を抱かせてくれるだけの光。

9/2/2024, 12:01:31 PM