理想郷を言ったらどうだ、って。
誰かに囁かれた気がした。
夢は夢のままでいたら、いつまでたっても夢のまま。
いわばその状態こそが「理想郷」と言える。
頭のなかで想像すれば創造となる。
だから神の思想について考えるのだ。
頭のなかはいつも完璧だから、ゆえに人間の頭のなかも完璧で埋め尽くされている。
しかし、現実に解き放とうとすると、一気に陳腐なものになる。時間とともに廃れる事が分かってしまう。
頭のなかはすべて完璧。その正体は、時間が流れないことなのだ。
現実世界では、何かに触れようとする時も時間は流れ、それをいくら細分化しようとも時間は流れ、止めることはできずに流れ続ける。
だから、ついさっき聞こえた言葉はブラフとなる。
幻聴の類。化け物の遠吠え。
理想郷は、頭のなかに留めることが大事なのだ。
しかし、物事には限度というものがある。
その通り。
理想郷について考え込み、追加要素を付け足し続けると理想郷にはならぬ。
しかし、完璧であるがゆえ、理想郷=理想郷、理想郷≠理想郷が共存共栄する。
その事を考えると、人間社会はそれの通りではないか、と思った。
11/1/2024, 9:33:36 AM