じゃがいも兄さん

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太陽

俺の初恋は、小5の時だった。
その子は、光り輝いていた。
誰よりも、誰よりも。
俺の中の太陽だった。
その子に思い切って告白した。
中3の時だった。
OKをもらえた時は、嬉しすぎて涙が込み上げてきた。
太陽のような笑顔が自分専用になるのがすごく嬉しかった。
そして彼女とは、高校まで同じ学校に通っていた。
彼女は頭が良くて、俺よりも全然偏差値が高かった。
なのに俺に合わせてくれていた。
大学受験の勉強を始める時、
「俺に合わせなくていいよ。君は賢いんだから。次は俺が頑張って君と同じ大学に行くよ。」
ってカッコつけて言ったら、
「ありがとう。その代わりちゃんと受かってね。」
と、ちょっとからかわれながら喜んでもらえた。
そして時は流れ、受験は終わった。
正直、手応えはかなりあった。
彼女には先に通知が来ており、合格だったそうだ。
その日は2人でパーティーをした。
あの太陽みたいな笑顔が尚更か輝いていた。
この日までは、あんなことが起こるなんて思っても見なかった。
そしてついに俺にも通知が来た時は、胸を躍らせる気持ちで確認した。
結果は、、、
不合格。
悔しかった。
あんなにカッコつけて言ったのに、自分が恥ずかしかった。
また、この時点で悲劇が起こることはもう決まっていた。
ある日、その日は台風だった。
朝はめちゃくちゃ晴れていたのに、急接近とのことだ。
俺は傘を持ってなかった。
でも、彼女から「傘を2本持ってるから迎えに行く。」
というLINEが来た。
まあまあ近くではあるが、だがだいぶ距離がある。
台風の中、無理してほしくなかったから、
「こなくていいよ!」って言ったんだけど、
「でも行く!!心配だから。」と言われた。
まあ正直嬉しいのもあって、これ以上止めようとはしなかった。
そして、彼女は俺の大学に来るまでの道で車に撥ねられた。
台風によって視界が悪くなった運転手が、彼女に気づかず突っ込んだそうだ。
即死だった。
あの時、自分が無理にでもこないように止めておけば。
そんなことを後悔した。
あの太陽のような彼女が明日からはいないのだ。
太陽に照らされず、真っ暗闇の人生を生きなければならないのだ。
ぼく専用の太陽は、もう、いないのだ。
そんなことはどれだけ経っても受け入れられなかった。
君は、もう……

8/6/2024, 10:45:57 AM