病室に漂うスイートピーの花の匂い。
「君は中々起きないね。」
ベットで人工呼吸器をつけて寝ている彩希の髪を撫でる。
「こんなに管つけちゃってさ、、」
その声は少し震えていた。
外は雲ひとつもない晴天だった。
彩希は小さい頃から持病をもっていってその病気が進行し2週間前に意識不明になった。
「彩希、、、彩希は小さい頃から体が弱かったけど誰よりも元気だったよね、早くこんな病室出てさ、私、彩希と話したいこといっぱいあるんだよ、?」
彩希の手を握る力が少し強くなる。
「、、優ちゃん、?」
弱々しい声で私を呼ぶ声が聞こえた。
「彩希、?目覚めたの?」
嬉しさのあまり目からは涙がポロポロ落ちていた。
そんな優花を見て彩希が
「優ちゃんが泣いてるのレアだな〜、」
とクスッと笑った。
「うるさい、泣いてないし、、ちょっと待ってて先生呼んでくるから、」
優花は目を擦りながら病室を出ていった。
「優ちゃん、元気そうだったな、早く病気治して優ちゃんと遊びたいな、、」
優花はそう言って意識を無くした。
ー続くー
お題『病室』
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8/2/2024, 11:51:11 AM