エムジリ

Open App

ひたすらに青い空の下、ペダルを踏む足に力を込めた。
進む方向はいつだって、自分の手の中に握られている。

コンクリートがそびえ立つ街を抜けて、
脇を走る小川と競争しながら、
遥か向こうの蜃気楼目指して漕いでいく。

(どこまで行けるんだろう)

滲む汗を腕で拭った。
終着点を決めるのは、まだ早い。


▼自転車に乗って

8/14/2022, 12:19:14 PM