目が覚める。隣にいたはずの彼は居なくシーツは冷たくなっていた。ただカーテンの隙間から朝日が入り込みその光が温もりを放っている。「あなたの温もりが目が覚めるまで欲しいのに……。あなたはいつも起きたらいないのね」それでも彼を愛してしまった。都合のいい女と言われていても諦めきれないほどに。「それでも一夜だけの夢を見せてくれるなら」その都合のいい女でさえも嬉しいものだ。
6/9/2024, 3:15:05 PM