ホシツキ@フィクション

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うずくまって考えていた。
『私何か悪いことしたのかな。』

父親の機嫌が悪い時、私がちょっとした粗相をするだけで
叩かれ、押し入れに入れられた。

まだ押し入れはいい方で、もっと機嫌が悪い時はベランダに
何時間も追い出されて鍵をかけられる。
冬でも関係なしだ。

それは小学6年生まで続いた。

終わったきっかけはプールの授業で先生が私の体についていたアザに気がついて、
児童相談所等と連携して、私の知らない間に色んなことがあり
結局父親は居なくなった。

正直この時の記憶はあまり無い。

ただいわゆる虐待を受けていた時のトラウマは大きく、
私の心にはずっと黒い、ベタついた、モヤのようなものが
常にあった。

母親はと言うと、父親が居なくなったことで寂しそうな顔を
することはあったが私に対して虐待をすることは無かった。
むしろ泣きながらゴメンね、と言う事がたまにあった。

私は暗闇が怖くなり、寝る時も電気をつけて寝ている。

暗い部屋だと『自分が何か悪い事をしたんだ』と責められて
いる気がして、心の中の黒いモヤがさらに大きくなる。



ある日私は昼寝をした。それはたまにすることだが、その時は
相当疲れていたのか爆睡をしてしまった。

気づいた時には日も暮れていて外は真っ暗だった。
もちろん、部屋も。

父親が居なくなったことで、母親は昼夜問わず働いていたから
誰も電気を付けれなかった。

一気に私の心臓の音が大きくなり、呼吸音が頭に響く。
クラクラしてきて、手も震えている。
気が狂ってしまいそうだ。

「お父さんごめんなさい、ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!」

―――私はそのまま意識が遠のいた。

暗がりの中で、うなされて、たまにぽつりぽつりと
「ごめんなさい…」
という消え入るような声が響いていた。


【暗がりの中で】~完~


私は父親の怒号を聞くといつもこうなっていました。
殴られ、外にほおり出され、泣いていた記憶が鮮明に残っています。
私が成人してから父親にそのことを話すと「俺はそんなことしてない!」と、しらばっくれやがりました笑
した方は都合よく忘れるのか。それとも覚えていて悪いことだったと自覚しながらも「そんなことしてない」と自分自身に言い聞かせているのか。絶縁した今となってはもう聞く気にもなりませんが

私のような経験をした方もたくさんいるかと思います。
成人して家に置き手紙すれば“ただの家出だ”と警察は特に動きません。
一応保険として友人知人にも話したり文面に残してください。
無理やり家に連れ戻される心配は無いです。
いつか終わります。逃げれます。
頑張ってとは言いませんが、希望を捨てないでください。

いつも♡︎ありがとうございます(_ _)

10/28/2022, 5:43:54 PM