仕事でヘリを使う。
飛ぶタイミングによっては晴天の中に輝く七色の光が見える時がある。
俺の大好きな透き通った青空に飾られた光は眩くて、俺は目を細めた。
こういう空を恋人に見せてあげたくなるけれど、仕事的に中々難しいものがあるから、そうもいかない。
俺は目にも脳にも焼き付けるように、もう一度空を見つめる。
彼女にこんな空があったと話したい。
絶対にキラキラした目で見て、羨ましいと言いながら可愛い笑顔を向けてくれるだろうな。
そんなことを思いながら、いつ消えてもおかしくない七色の光を見つめていた。
おわり
三一四、七色
3/26/2025, 11:54:43 AM