小学校の鐘が鳴る。
掃除の時間も終わって、帰り支度をする。
でも、わたしのランドセルはない。
わたしのロッカーの中にない。
机の横にもない。どこにもない。
一人で探していたら、怖い顔の男の子が、ゴミ箱から見つけてくれた。
その子はとても怖くて、正直近づきたくなかった。
でも、給食当番の重い箱を持ってくれたり、急に親切にしてくれた。
そして何も言わずに転校していった。
その子が居なくなって、わたしはゴミ箱や焼却炉からランドセルを見つけることが出来るようになっていた。その子が転校前に教えてくれていたのだ。
最後まできみが何を心に隠していたのかはわからないけれど、わたしはきみに助けられたよ。有難うね。
【君が隠した鍵】
11/24/2025, 11:27:47 AM