ゆっくりと横断歩道を渡る。右手にはお気に入りの傘を握って。視界を流れる足元の白線に視線を落としながら、ゆっくりと ゆっくりと。本当は今にもスキップしたい気持ちを堪え、緩んでしまいそうになる口元にキュッと力を入れ。横断歩道を渡り終えると足元に空を仰いでいるピンク色の花を見つけた。それはまるで私の今日の心模様のようだ。視線を上げるとこちらに向かって微笑む彼の姿が見えた。−今日の心模様−
4/24/2024, 1:46:14 AM