道端にボールペンが落ちていた。
実はこの世界を支配しているのはボールペンで、
我々人類はその下僕なのではないだろうか。
ボールペンが地球の支配者で、
我々は支配される側なのではないだろうか。
ボールペンが人類で、
我々こそボールペンなのではないだろうか。
ボールペンを使うのは人類だと思っていたが、
実は人類はボールペンに使われているのではないだろうか。
この世界が仮想現実でないことを証明できないというが、
ボールペンが人類ではないという証明もできないのではないだろうか。
何も確たる証拠がない。
人類の文明たるや、なんたる無力。
そんなことを考え歩いていたら電柱に漫画みたいにぶつかった。
そうか、電柱が人類で、我々が電柱だったかもしれないのだ。
視線の先には 完
7/19/2024, 1:39:53 PM