NoName

Open App

それは雪降り積もる冬休みの出来事だった。
この俺アズマとパートナーデジモンのバンチョーレオモンとダークドラモンは実家のコタツでぬくぬくとしていた。
あ、ちなみに二人はモモコ博士開発の『ヒューマンプログラム』で人間の姿になっている。
「うぅ…寒すぎだろ…」
「今年一番の寒波ってニュースで言ってたぜ」
「まじかよ‥。あ、みかんなくなった」
「ミカンなら台所にある段ボールに入ってるぜ」
「えー‥出たくない」
「お前な…(汗)」
「おいバンチョーさんよ、コタツで丸くなってないでみかん取ってこいよ」
「なんで俺が‥」
コタツで寝てたバンチョーレオモンがのそのそと起き上がった。因みにこたつから出る気配はない。
「おめーが一番近いからだろ早くいけ」
「嫌に決まってるだろ、そもそもお前は食い過ぎなんだ。少しは控えろ」
「アア゛?別にいいだろ好きなもん食ったってよ!」
「見ていろアズマ、今にこいつはミカンの食い過ぎでミカン型の『オレンジドラモン』に進化するぞ」
「ンダとテメェ!表出ろや!!!ガキ大将がよ!!」
「いいだろう、この間の決着つけてやろう!」
そうして言い合いながら外に出た二人。
を、出た瞬間扉の鍵を閉めて二人を締め出した俺。

少ししたあと扉を叩く音が聞こえるが無視する
こたつの上にみかんを補充し、今晩の鍋を用意する。

数分後、庭へとつながる窓越しに二人で震えながら「い、入れて…」ととてつもなく小さな声でいうので窓を開けた。
「もう喧嘩はしないか?」
「「しません」」ガクブルガクブル…
反省はしてるようなので中に入れて、3人でこたつに入りながらあったかい鍋を食べた。

数日後…
〜喰魔カフェ〜
アズマ「ってことがあって、翌日からみかんはこたつの近くに置くことにしたんだよな」
ミコト「あんたってたまに容赦ないわよね」


12/29/2023, 12:54:32 PM