蕨姫

Open App

この気持ちは届かない。きっとずっと。いや、永遠に。
彼のことを私が知っていても、彼は私のことを知らない。生きていることも、好きだという気持ちも。存在していることすら知らない。
私が見ている景色も彼とは一緒に見ることがない。

世の中に存在する、理不尽な世界線。
"芸能界"という特別な私の知らない世界。

この"すき"という気持ちが彼にはエネルギーになるのだという。
果たして本当なのだろうか。形だけではないのか。言葉のみで、本当は気持ちの悪いもの。いわゆる<キモオタ>なのではないか。
なにが私に歪みきった感情を生み出させているのだろうか。
素直に喜べない、どんな物にも裏が存在する。

だが、今日も、その顔に。その仕草に。その声に。
"存在"そのものにI LOVE...と言いかけてやめた。



I LOVE...
2024.01.30

1/30/2024, 8:53:28 AM