無音

Open App

【191,お題:Kiss】

ずっと憧れてた先輩がいた

認めてほしくて、先輩の隣に居たくて
たくさん話しかけたり、いろんなことに挑戦したけれど

あなたの隣は私じゃない

でも私のファーストキスはその先輩からだった
唇じゃなくおでこに優しく落とされたキス

初めて思いを伝えた時に、困った顔をした先輩は
「ごめんね」といって優しくキスをした

ああこの人は私に気を遣っているな、と
そう理解すると同時にそれ以上になれない自分が悔しくて
初めて声をあげて泣いた

あれから何年経っても消えない思い出
私の一番はいつまで経ってもあなただけです。

2/4/2024, 12:42:13 PM