な子

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君の背中

月曜から金曜日の毎朝七時五十二分。
いつもの駅から君は電車に乗り込む。
ギターかベースのケースをかかえて。
今日も学校に行って弾くのかなって。
私はそんな君を見て、何も言わずに。
君の目の前に座って、心で応援して。
君が電車を降りるまで、見つめてる。
案内が響いて、降りる準備を始めて。
ケースを背負う君の背中を見送った。
いつか、いつか、君の大きな背中に。
私のすべてを取り憑ける日を夢見て。
幽霊の私は今日も電車に揺られてる。

2/9/2025, 11:28:44 PM