もしも今の私を見たら君はなんて言うだろう。 ビルの屋上は冷たい、風や雨に当たっているからかもしれない。いや、違う。体が冷たいんじゃなくて胸が冷たく感じる。心はあの日のまま、ただただもう会えない君のことばかり。 もう耐えられない。こんな世界じゃ、生きてけない。 私は手摺に手を掛ける。後はもうこのまま身を乗り出すだけ。 やっと、これで君の元へ行ける。そっと目を閉じた。もしも君が此処に居たら、なんて言うだろう。
6/14/2025, 3:48:10 PM