安らかな瞳
お題を見て亡くなったおじいちゃんの事を思い出した
たまに夢に出てきてはあれ?生きてんじゃん!と
夢の中で考えてたりする
働いていた頃は何度も死にたいと思っていたらしい
踏切を見ると飛び込んでしまいたくなる衝動に駆られて、でもその度に家族の顔がぽつぽつと浮かんできて踏み止まったって話を母から聞いた
そんなおじいちゃんも癌が見つかった時は
死にたくないと怖がっていた
病院のベッドの上で横になるおじいちゃん
日に日に痩せ細り何も食べられなくなって
歩くことも喋ることもできなくなって
孫よりも細くなった皺々の手を握った時は
とても安らかな瞳をしていた
何年も前のことだけど今でもたまに思い出す
3/14/2024, 11:30:57 AM