徒花

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「突然の君の訪問。」

誰も来ないと分かっていても
誰か来るんじゃないかと思ってしまう

誰も来ない静かな沈黙を紛らわせたくて

孤独を感じたくなくて
テレビの音やスマホの音をよく流す

1人じゃないと思い込みたくて
ぬいぐるみを集めてしまう

1人は嫌いだ。

それなのに、私の周りには沢山のぬいぐるみとスマホやテレビから流れる音ばかりで埋めつくされていて
そこに人影はない。

来るはずのない誰かの訪問を待ちながら、私が不自然に話す姿が滑稽に写っているだけだった。

8/29/2022, 8:05:11 AM