チコリコーヒー

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現実逃避



自分の肉体と精神安定の為に、現実逃避は必要不可欠である。

ストレスが溜まっていても、それに気づかずそのまま突っ走る。
肉体も精神も疲れるまで追いつめて、自分の存在価値を示して自己肯定感を高めていた。

昔のアスリートタイプ。
それが自分だった。

自分で気づいたのは、子育ても家事もワンオペで、追いつめられていた頃だろうか。

追いつめられればられるほど、近くの本屋へ行くことが多くなった。

夜の遅い時間に、買いたい本があるわけでもなく、ただふらふらと本を眺めながら歩く。

本の種類が多いわけではない。
背の低い私でも圧迫感を感じない棚の高さや通路の幅に、心地良さを感じていた。

小一時間歩き回り、ほとんどが何も買わずに帰ってくる。
たまに興味のある本に出会えた時は、なんとも言えない高揚感に包まれる。

その本屋が、自分の現実逃避できる場所だったのだ。

その本屋が閉店した。

現実逃避場所がなくなった。

コロナ、大地震。

自分が壊れてしまった。

自分で自分の精神を守る為に、現実逃避できる場所を探すことにした。

別の本屋、ショッピングモールの中の本屋、図書館、いろいろ探した。

今でも、あの本屋に匹敵する現実逃避場所は見つかっていない。



2/27/2026, 1:32:21 PM