動かなくなった、あなたの頬にそっと触れて
もう、話すことも笑うことも出来なくなった
あなたの髪を撫でて、
思ったより、つめたくて、重くなった
足を持って、
私にかけた愛情をこぼすことなく
あなたへの愛に変えて
全身に触れて
私の最後のエールを送る
御伽噺でも、信じていればきっとある
空の上が。
あなたは素敵な人だったから、
きっと上に逝く
これが最期じゃないと信じているから
だから
「またね!」
あなたとひと時のお別れを。
グッと噛み締めた喉の奥の
「さようなら」は、絶対に言わない。
3/31/2025, 10:13:31 AM