備忘録

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「お、流れた」
雲ひとつない星空に滑るように流れる星が一つ、二つ。
日が落ちても上着がいらないくらい過ごしやすくなった今日この頃。なんちゃら流星群が見られると兄弟子から聞いてふらりと星詠をする時に使う丘へ足を向けてみた。
今はいない姉と見た時から随分時間が経っているのに、未だに天体とか星の逸話とかそういった話は苦手なままだった。身長も伸びて、切っていない髪も手入れが面倒くさくなるほど長くなった。見てくれは変わったのに、中身はあの頃のまま。ずっと、姉を探し続けている。
「3回願いをいえば、叶うんだっけ」
願えば叶えてくれるだろうか。どんなに神様に願ったって叶えてくれなかったこの願いを。
降りしきる雨のように光っては消えていく星達のどれかは叶えてくれるだろうか。
お願いします。なんだってするから。代償に何を取られてもいいから。どうか叶えて。

「ユキに会いたい」

4/26/2026, 1:32:51 AM