希雲とわ

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2024/02/10(土)No4.『花束』
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生まれたとき病室には桜蘭が飾られていたらしい

5歳、幼稚園で作った折り紙のカーネーションを母に送った。

10歳、花係になって沢山の花を育てた。
―…いろいろな花を育てたはずなのに、花壇の下でひっそりと輝いていた、たんぽぽが一番印象に残っている

18歳、高校の卒業式に泣きながらクラス皆で桜の木の前で写真を撮った。

20歳、成人式で親から初めての花束を貰った。
―…花束にはカスミ草の間に「いくつもの小さな幸せをありがとう」と書かれた小さなメッセージカードが添えられていた

28歳、恋人にプロポーズされ、大きなひまわりの入った花束を貰った。

29歳、1年目の結婚記念日に偶然、お互いひまわりの花束を渡し、笑い合った。

34歳、夫の連れ子であった子から初めてカーネーションを渡された。

46歳、子どもに自分とは血が繋がっていないことを伝えて大喧嘩。1週間後に手紙と一緒にカーネーションを渡されて仲直りをした。

56歳、癌が見つかり、治療をするも体は弱くなっていった…

57歳、命がなくなる前に見たのは、子どもと夫から貰ったカスミ草などが入れられた花瓶だった。
―…いくつもの小さな幸せをありがとう。
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作者は、華道部に入っているただの高校生なので人生これからです…!花束は、幸せなときもそうでないときも誰かの気持ちが込められたものだと思います。
華道部で花を生けている時、とても落ち着きます。生けた花が飾られているのを見るととても嬉しく感じます!
こういうちょっとした幸せを感じて生きたい…

2/10/2024, 9:54:38 AM