何かに追われていないか。
形のない不安と恐怖に焦っていないか。
このままじゃいけないということぐらい、
誰かに言われなくても自分で分かっている。
このまま道を変えなければ、
同じことが繰り返されるということも。
本当の願いを口にすれば、否定されるだろうか。
それとも誰かが手を差し伸べてくれるのだろうか。
本音と弱音を吐けない弱さを、また包み隠す。
何かや誰かと戦い、打ち克つ強さは私には無い。
過去や他人の目から逃げる生き方しか知らない。
きっとどこかで、腹を決めなければならない。
残された時間があとどれぐらいあるのか。
生きていくことに、僅かでも望みを持ちたい。
もう同じ過ちは、繰り返したくない。
険しい道を、一歩踏み出す勇気が欲しい。
本当に歩みたい道は、退屈な今の連続には無い。
『やりたいことをやろう』なんて、口では簡単。
無力な自分だからこそ、人と同じ道は歩めない。
自分の気持ちを抑えても、未練が私を縛り続ける。
いつか耐えきれなくなって、溢れ出した気持ちが
私に全てを捨てさせるかもしれない。
その時私は、自分を肯定出来るだろうか。
たとえ泥臭くて惨めな姿になったとしても、
私はもう、自分の気持ちに嘘は吐けない。
『溢れる気持ち』
2/5/2023, 2:04:41 PM