鴣渡鵺

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日差しだけが夏を取り残した様に、肌を焼く季節。木々は、肌寒さを感じる風に揺られながら、その日差しを浴び、綺麗に色づき始める。
まるで、これからの季節に喜びを感じる様に。
赤や黄色のスカートを靡かせ…

そう、隣で笑う君もだ。



今日も君の口から溢れる言葉は色とりどりで、僕にとっては“そんな事”でも、君にとっては、こんなにも色鮮やかに見えているのかと…

こんなに近くにいるのに
どうしようもなく遠いのだ。

いっそ壊してしまえたら、楽になれるだろうに…


瞼を閉じ、その考えを消す様に頭を振り、いつもの様に道化を演じる。


そう。成りきるのだ。
君との別れが訪れるその時まで。

君の笑顔が絶えない様に。
せめて、君の側に居続ける為に。


僕は、君だけの“僕”だ。




君に対する愛の証明

(お題遅刻投稿です。
何かしらの物語を考えようと思ったのですが、最近めっきり文字から離れてしまって…不完全燃焼。リハビリしなくては…
肩のリハビリと共に、まったり気負わず、文字を紡げる様に………
皆様も、お怪我にお気をつけて
幸いの多い日々を願って………早いですが、お休みなさい。)


お題 愛する、それ故に

10/9/2025, 11:49:33 AM