夢見てる

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また会いましょう

新しくサークルに入ってきたusmくんはなんというかとても不気味だ。こんな事誰にも言えないなと思いながら彼をちらりと見る、見た目は可愛げがありとても明るい印象だが、たまに見せる薄暗く妙に威圧感がありじっと人を品定めする彼の顔はとても恐ろしい。初めて彼の恐ろしい顔を見た時はおもわず冷や汗が流れた、その日から彼のことはできる限り避けている。ある日いつものサークルの飲み会に参加していると、彼がいつの間にか隣にいた、ゾッとしてちょっと外の空気吸ってくると伝え急いで席を立つ、後ろは怖くて振り返ることは出来なかった。
「怖かった…」思わず声に出して息を吐く、すると後ろで足音が聞こえる。「先輩、僕のこと怖いって思ってたんですか~?」ヒッとか細い声が漏れる、そこにはにこにこした笑みを貼り付けこちらをじろりと見てるusmが居た。急いで先程の発言を否定するが全く話を聞いてくれない、「悲しいなぁ~僕先輩のこと気に入ってるのに」そんなに関わってないのに何を気に入るのか、本当に彼の考えは分からない。彼が近づく度に私が後ろに下がってるといつの間にか壁がすぐ後ろにあった。「壁に着いちゃいましたね」彼はヘラヘラと笑いながらスマホを取り出す、何をするんだ?全く彼の行動が読めない。震えていると彼が「連絡先交換しましょうよ」と提案してきた。とっさに拒否しようとしたが、拒否したら何されるのか分かったもんじゃない、こくこくと小さく頷いて連絡先を交換する。「わーいありがとうございます先輩~さっさと戻ってきてくださいね、先輩いないと来た意味ないですし」それじゃ~とご機嫌に鼻歌を歌いながら彼は戻って行った。彼に振り回され唖然としてると小さく携帯が震える、画面を見るとusmからだった。
「また今度2人きりで会いましょう」


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11/13/2021, 10:48:14 AM