道の脇に小鳥が1羽。あの日とは違う元気な姿で現れた。見覚えのない色をまとい、首を傾げてこちらを見ている。小川のながれや、木々の影。ずいぶん遠くにいってしまったな。小さな橋がかかっている。穏やかで心地よい天気なら、僕らはだいたい幸せだ。気づかない人もゆとりをもって譲れるよ。桜が満ち溢れて空が隠れる。すきまに月が雲の衣をまとって滲んでいる。急いで良い知らせを伝えに走る彼女のように、心をこめたい。
3/29/2023, 3:04:26 PM