お題を最初に見た感想。「誰にも言えないなら、ここにも書いちゃダメじゃん!」……なんていうのは置いておいて、東野圭吾の「秘密」という小説について書きたいと思う。
主人公は杉田平介。妻である直子と娘の藻奈美がバスの転落事故に巻き込まれ、直子が命を落とし、藻奈美は意識を失ってしまう。直子の葬儀の後、意識を取り戻した藻奈美の体には直子の意識が宿っていた。……という物語だ。そのことを他人に話すと異常者扱いを受けるので、誰にも言わず、2人だけの秘密にする。これこそ、誰にも言えない秘密ではないか。
ラストには衝撃、そして、哀切。しかし2人の前向きさを感じさせる「秘密」が隠されている。ぜひ、読んでみてほしい。
誰にも言えない秘密、、、僕にはそんな物はない(……と思う)。ましてや平介と直子のような大層な秘密など、生まれるはずもない(……と信じたい)。
6/5/2024, 10:30:12 AM