眩しくて目を細めた春の頃、
周りの草木はカラフルに咲き誇っていた。
灰色の私は静かに目を瞑った。
熱くて逃げ出した夏の頃、
周りの炎は紅く大きく燃え続けていた。
炭になった私は炎を吹き消した。
静かで居心地の悪くなった秋の頃、
周りの野原はただ静寂の中に揺られていた。
風の無い私は動くのを辞めた。
黒い大地に戻っていく冬の頃、
周りの土はもう動かなくなっていた。
私もやっと土になれた。
本当は、私も色が欲しかった。
本当は、私も輝きたかった。
眩しくて、一生懸命に咲き誇りたかった。
けれど、ダメだと悟って逃げた。
本当は、私も何かを燃やしたかった。
本当は、赤く大きくなりたかった。
眩しくて、私の全てを燃やし尽くしたかった。
けれど、どうせと言い訳をして辞めた。
本当は、私も悟っていた。
本当は、私も色々と考えていた。
けれど、間違えているだろうと一蹴した。
そして、動かない土を見つめて、
今になってからあの時、こうすればなんて言い出すんだ。
誰かのせいだ。環境が悪かったなんて思うんだ。
全部私のせいだったじゃないか。
輝きから目を瞑って、熱さから逃げて、考えるのをやめたのはお前じゃないか。
人生の四季は、いつだって輝いていた。
眩しいはずだった。
何時だって、輝けたはずだったのに。
こんなに黒くなってからこんなことを考えてしまう。
土になりながら呟いた。
ああ、次の1年はどうすれば、
眩しくて目を細めた春の頃、
周りの草木はカラフルに咲き誇っていた。
灰色の僕は、色をつかもうとした。
きっと、僕は眩しいだろう。
そうだろう?私。
僕は静かに目を瞑った。
瞼の裏は色に溢れていた。
とても、悲しくなるほど、嬉しくなるほど、
眩しかった。
7/31/2025, 12:48:50 PM