369page

Open App

「いてぇ、もう先輩の手また血出てますよ…」
「せやな…」

芋虫の人の隣に座り込み見つめている先輩、先輩に春が来たようで、リーダーが面白がって工作するのも無理はないかなぁと思う。一歩間違えば好きな人を…リーダーの考えることは、えげつないわ~

「先輩、取り敢えず、なんかで止血しましょ、倒れますよ」
「後でな…なぁ、俺これからどうしたらええと思う?」
「…愛の逃避行?またはリーダーにカチコミ?」
「もう一遍ビンタすんで」
「遠慮しときます!…そうや!その芋虫の人が生きてたら、リーダーから渡すように言われた物があります!」

ごみ袋に入れていた小包を先輩に渡す。

「もー、あの人なんなん?人のドラマチックな恋愛劇好きなん?そしてなんコレ?つぶれとるやん?」
「つぶれとるのは、先輩が俺を伸したせいですぅ!」

冗談交じりに怒ったふりしながら、先輩が容赦なくワイルドに小包を開るのを見てると、コトリと膝に高そうなライターが落ちる。そのプレゼントの意味を考えて、ええ贈り物やんと一人で納得する。

「ホンマもう…リーダーの作に騙されて、間違ってコイツ伸さんでよかった…」

先輩が芋虫の人を愛おしそうに撫でくっている。芋虫ちゃん(仮)が真っ赤なのはこのせいか…

あー、工作された資料の紙をごみ袋に詰めながら、この先輩の青二才の恋愛もリーダーの手のひらの上で、極秘の閉ざされた日記にルンルンで記載されるんやろな、先輩かわいそー、笑える。


閉ざされた日記(1/19)

1/19/2026, 5:16:46 AM