例えば、他クラスの友達と、同じクラスの友達とが知り合いでない場合、3人揃ってしまうと全員が気まずい思いをする。
ならどうするか。
片方と話しているときは、もう片方を無視しながら廊下を歩くのだ。
いないモノとして扱う。挨拶すらも返さない。だって今はこの子との時間を過ごしているから。
それが続くと、結局他クラスの友人との縁は知らず知らず切れている。
高校時代って、今思えば皆どこかおかしかった。
高校というのは、1学年であんな人数を受け入れながら、生徒たちを狭いワンフロアで過ごさせる。そんな狭いフロアで、週5〜6日毎日通い詰めているのだから、そりゃ毎日色んな人とすれ違う。
仲の良い友人やなんとなく気まずいクラスメイト、名前すら知らない他クラスの生徒まで。
その度、私は無視をするのだ。ひたすら今隣りにいる友人と話して。友人との会話が楽しすぎて、お前らなんか目にはいりませーんって顔をしながら。
名前も知らない人も、1年間顔を通りすがりに見るだけで
"顔見知り"だ。たまに"顔見知り"に成り下がってしまった他クラスの友人なんかもいて。
向こうも、私に無視をする。
あなたなんて知りませんという顔をして。
そうやって、一言も交わしていないのに、無視をし合って距離感を感じて、生きている。
皆、そうなのだ。
高校生の熱しやすく冷めやすいあの関係性。
友達になるのは早くとも、関係は続かなかったりする。
その度皆無視をし合って。
距離間を感じて、心が痛むのに、強がって、そしてまた傷つけ合う。
中学の3年間を過ごしてもそうなるのだ。
悲しいけど、今日も私は無視をする。
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『欠課時数』
11/19/2023, 7:24:27 PM