田中 うろこ

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一筋の光

私にとってのあの子だ。夜の帳がゆっくり降りて、星の光たちがあたりにきらきら足をつける。その中でも一際輝く満月みたいな優しい光があなただ。愛しいよ、苦しいよ。だって朝が来たら行ってしまうじゃない。笑って次の夜を迎えられないかもしれないじゃない。

それでもあなたのことだけは、いつまでも満月のままでいてと願う。他者への祈りは傲慢な呪いと同じだ。だけど、暖かい光と冷たい空気が許してくれているような気がした。そんな澄んだ夜が好きだ。あなたが好きだ。

(片思い中のポエムなのでした)

11/5/2024, 12:40:12 PM