百合

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花の香りと共に

今日も楽しくも苦しくもない1日が始まった。
別に友達がいないわけでもない、試験があるわけでもない。
でもなぜか味気ないのである。
当たり前の日々がが1番幸せなことは分かりきっているがら味気なさすぎていつもとは違うことを少しずつしてみようなどと馬鹿なことを考えた。
まずはジーンズからスカートに変えてみた。
しかし自転車に乗るには裾が邪魔で少し後悔した。
お昼ご飯はしゃけおにぎりから刺激を求めて梅おにぎりににしてみた。
しかしそれも後悔した。
私ははちみつ梅しか食べれないことを忘れていた…。
休憩時間には飲み物はペットボトルのお茶から缶コーヒーに変えてみた。
しかし暑すぎて火傷した。また後悔した。
全てが空回りする1日で味気ないよりは気分が沈む1日になってしまった。
それでも懲りずに次こそは!と少し回り道をして帰ってみた。
スカートが邪魔なので自転車を押しながら…

「はあ」と今日1日分のため息を吐いて息を吸った時、ふわりと何かが香った。
なんの香りかと周りを見回してみる。でも特にお店屋さんがあるわけでもない。
「?」となりながらふと上を見上げてみる。
「あ!」と思わず声が出た。
黄色の小さい花々がシャワーのように傾れている。
そうか、もうそんな時期だったか。
上を見ながらゆっくりゆっくりと歩いていく。
そうしていたらなんだか今日あった嫌なことが嫌でもなくなって、なんだかいい日だったような気がしてきた。

明日もこの香りと共に歩めるだろうか。



もうミモザの時期ですね。
街のお花屋さんが黄色一色になり始めました♪
すぐに枯れてしまうのが悲しくてドライフラワーしか購入したことがありませんが、今年は花瓶に飾ってみるのもいいかもしれませんね

3/16/2025, 2:19:59 PM